ペットロス【3】立ち直りを妨げるもの

ラブペ

2012年01月12日 17:27



ペットロス【2】では通常辿るであろう順調な立ち直りまでのプロセスをストーリー仕立てで書いてみました。

でも誰もがそんなに簡単に立ち直れるわけではありません。

今日はペットロス状態からなかなか立ち直れない場合の要因などについて書いていきます。


後悔
ペットを亡くしてしまったとき、ほとんどの人が多かれ少なかれ後悔を抱えてしまうと思います。

もっと元気なうちにいっぱい遊んであげればよかった、
亡くなる数日前にきつく怒ってしまった、
手術をした結果亡くなってしまった場合には、手術なんてしなければよかった、
また手術を見送って結果亡くなってしまった場合には、手術をしていればもうちょっと生きられたのかもしれないのに、
交通事故の場合には、あの日あの時間に通り掛からなければ・・・

等々、ほんの些細なことから、亡くなった直接の原因まで挙げればきりがない程です。
責任感の強い方や、情に厚い方はこの思いに囚われて長引いてしまうことがあります。


泣かない・泣けない
周囲の人から、「泣いてばかりいるとあの子が心配して成仏できないよ」などと声を掛けられることがあります。
また、「いつまでも泣いてるなんて○○らしくないよ」とか、
または、「いつまでもメソメソ泣いてるな!」と怒る人もいるかもしれません。
このように言われてしまうと、その人たちを心配させまいと、泣くのを我慢してしまいます。
感情を涙という形で吐き出すのは次のステップへ進むための大切なプロセスです。
ここでしっかり悲しむことができないと、立ち直りが妨げられ、一見元気になったように見えても、実は悲しみは解消されていないという状態が続いてしまいます。
周りの人に迷惑を掛けたくない、心配させたくないという優しい人ほど我慢し過ぎてしまう傾向があります。


現実から目を逸らす
ペットが亡くなってしまったことが悲しすぎて、早く目の前からなくしてしまおうと考える人がいます。
亡くなった姿が目の前にあることが辛いので、満足にお別れもしないですぐ火葬場に連れて行ってしまいます。
お気持ちはとてもよくわかります。
さっきまでかわいく動いていた子が死んでしまっているなんて信じたくないですから。
これはペットロス②で書いたショック状態の否認という行動です。
しかし目を逸らしてなかったことにしてしまうと、死を受け入れて立ち直っていくステップにうまく進めません。


仕事が忙しい
本当は辛くて仕方ないのに、仕事が忙しくて休みを取ることができず、気持ちを整理する時間も取れない。
また、それとは逆に、悲しみに身を任せるのが辛くて、仕事をしている間は忘れられるという理由から、わざと忙しく働くという人もいます。
どちらの場合も上の「現実から目を逸らす」のと同じで、きちんと悲しみを消化できず、ペットロス状態が長引く原因にもなってしまいます。


家族と意見が違う
家族と暮らしている場合、自分のペースで悲しみを癒していけない場合があります。
そのため、上に書いた「後悔」や「泣けない」というような状態になってしまいます。
例えば、
・お骨を拾ってあげたかったのに家族は合同葬を選んでしまった
・お骨はしばらくそばに置きたかったのに家族は家の中にお骨を入れてはいけないと言う
・家族が心配するので家では無理して元気に振る舞ってしまう
・あの子の残したものを家族にすぐに処分されてしまった
・家にあの子の写真を飾ることを許してくれない
など色々なケースが考えられます。


男性
一般的に男性は人前で涙を見せないことが美徳とされる風潮があります。
最近は昔ほどではないかもしれませんが、それでも素直に悲しみを表せない男性は多いと思います。
そのため、自分自身のみならず、身近な人の立ち直りにまで影響を及ぼしてしまうこともあります。
まず自分自身が「泣けない」こと。
それから、例えば奥さんやお母さんが泣いているのを見ると自分まで辛くなってしまい、その辛さを払拭するために「泣くな!」と言ってしまったり、家でその子の話題を出すことがいけないような空気を作ってしまったりします。
男性であっても辛いのは当たり前なので、自分に泣くことを許してもいいのではないでしょうか。



ペットロスの記事は一つ書くのに時間がかかってしまってなかなかUPができません。
また先になってしまうかもしれませんが、興味があったら読んで下さい
次は「グリーフワーク」について書きたいと思います。




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