ペットロス【4】グリーフワーク

ラブペ

2012年01月22日 19:02



グリーフワークは日本語で「悲哀の仕事」「服喪の作業」などと訳されます。

大切な人やペットを失ったとき、悲しみに暮れ、何もする気力がないかもしれません。
また、悲しみを他人に悟られないように、一生懸命仕事に打ち込んでいるかもしれません。
家にいるとあの子の思い出がたくさんありすぎて辛いので、できるだけ遊びに出かけるようにしているかもしれません。

悲しみに打ちひしがれた心を癒すには、辛いでしょうがやらなければいけないことがあります。
それが「グリーフワーク」です。

グリーフワークとは、悲しみから目を逸らさず、その死を受け入れていくことです。

その方法は人によって様々で、これをしなければいけない、というものはありません。

それぞれに合った方法を見つけられるように、色々なやり方を提示してみようと思います。


泣く
色々な方法があると言いましたが、誰にとってもまずは泣くことが大切です。
ペットロス【3】で書いた、立ち直りを妨げるものにも何度も出てきたように、泣いて自分の気持を開放できないと、いつまでも悲しみの火種が心の中に燻ったままになってしまいます。
泣くことを我慢しないで下さい。


お葬式(儀式)をする
儀式の大切さについては、「ご葬儀について」で書きました。
これをすることによって、気持ちに区切りを付けることができやすくなります。
もし亡くしたのが過去の出来事で、お葬式をしないまま苦しんでいるような場合は、堅苦しくなくてもいいので、何かしら自分で決めて儀式をしてみるのもいいかもしれません。
例えば、○月○日○時からと自分で日時を決めて、気持ちを分かち合える人がいる場合は呼んで一緒に、いない場合は一人でもかまいません。
台を作り、写真を飾り、いつもよりたくさんのお花やご飯をお供えして、好きな曲を流し、黙祷するでもよし、手紙を読み上げるのもよし、何かその子のための時間を作ってあげてください。
時間は短くてもいいのです。
どんな儀式をしようかな、と考え計画を立てることもグリーフワークです。


写真の整理をしたり、アルバムを作ったりする
今は携帯で写真を撮ることが多いので、携帯の中に整理されずに残っている写真も多いのではないでしょうか。
写真を現像し、かわいらしくデコレーションしてオリジナルの写真集を作ってみてはいかがでしょう。
一緒に出かけたことを思い出したり、写真に吹き出しを付けたり、泣いたり笑ったりしながら時間を掛けて思い出のアルバムを作ってみてください。


手紙を書く
口に出して言えなかったあの子への想い、たくさんの思い出、今の自分の心境などを手紙に書いてみてください。
できれば習慣づけて、毎日ではなくても3日に一度とか、一週間に一度とか。
特に後悔が残っている方は、その気持を正直に書いてぶつけてみてください。
他人に見せる手紙でもないので、飾らず思いのままに書けばいいのです。
最初はごめんね、辛かったね、苦しかったね、という内容ばかりになってしまうかもしれません。
それが続けているうちに、だんだん楽しかった思い出の方が多く思い出せるようになって来るでしょう。
それはグリーフワークが順調に進んでいる証です。


ブログを公開する
上にある写真や手紙の一歩進んだ形です。
ブログという形で誰の目にも見えるようにあの子の行きた証を残すというのは、とてもやりがいのある仕事です。
ブログに写真を載せたり、思い出を書いたりするうちに、コメントをもらったり、同じ思いをした方と交流できるようになることもあるでしょう。
気持ちを分かち合える人と出会い、話をすることは、立ち直りにとても助けになります。


同じ(近い)気持ちの曲を聴く
世の中には失恋の歌が溢れています。
失恋とペットロスは違うと思われるでしょうが、「大切なものを失う」という「喪失体験」という意味では同じものなので、失恋ソングを聴いていると意外と気持ちに共通点が多かったりします。
好きなアーティストの曲でも、誰かに勧められた曲でも、聴いているうちに気持ちがシンクロするものがあったらずっと聴いてみて、カラオケで実際歌ってみるのもいいでしょう。



さて、いくつか例を書いてきましたが、どれにも共通して言えるのは「気持ちを開放する」ということです。
悲しみを抑えつけ、目を逸らし続けていては先に進めません。
悲しいことを認め、それを受け入れ、少しずつでいいから先に進むための行動を起こしてみましょう。

とは言っても、それがなかなか難しいんですけどね。

三歩進んで二歩下がる、でもいいんです。

今日は写真を整理しようかな、と携帯をさわってみたけど、見てたら辛くて現像に行けなかった。

次の日はそれを引きずって携帯に触れなくても、何日かしたときにもう一度写真整理してみようかな、っていう気持ちになったらそれだけで一歩前進です。

動き出すまでに時間がかかっても、取り掛かってみたらその作業が楽しくなってきたらしめたものです。

そんな風になれるように、自分に合ったやり方を探してみてください。




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