ペットロス雑記:ドラマ「南極大陸」

ラブペ

2012年01月23日 21:35


先日ドラマの『南極大陸』の記事を書き、昨日はペットロスのグリーフワークについて書きました。
今日はその合わせ技で、ドラマを観ていて気づいたことを書きます

あ、またドラマの内容のネタバレですのでこれから観る予定のある方はご注意下さい



第7話で心を引き裂かれる思いで南極に犬たちを残して帰国の途に就いたキムタク演じる倉持。

帰国後大学を辞め、犬たちを提供してくれた飼い主さんたちに南極での犬たちの様子を伝える旅に出ます。

まさにこれがグリーフワークです。

生死も知れない、いやほぼ生存は不可能と思われる南極に置き去りにしてしまった犬たちへの思慕と罪悪感で、帰国後すぐには立ち直れない程だったのではないかと想像します。

ドラマの中では北海道への旅に出るのは春~初夏の頃のように見えますが、これが史実通りなら2月に帰国し、行動を起こす気持ちになるまでそれくらいかかったのかもしれません。

飼い主さんたちへお詫びをすると共に、犬たちが立派に南極で活躍したことを伝え、生きた証を残す。

最初は罪悪感からとにかく謝りたいという気持ちだったかもしれませんが、それをすることで次第に死を認め(ドラマの中では生きていることを信じるようになっていましたが実際はどうだったのでしょう)心の区切りを付けるという作業が行われていたのだと思います。

こんなセリフがありました。

北大の教授(リキの飼い主)「倉持君、犬たちのことを飼い主に話しに来たんだそうだ」
教授の娘「なんでそんなことを」
北大の教授「まあ、ケジメかな」

まさにこのことを言っています。
そして倉持本人もこう言います。

「あいつらが南極で生きてたことを、力いっぱい走って耐えて、力いっぱい生き抜いたことを、それをあいつらもきっとみんなに知ってもらいたいんじゃないかと思って、みんな生きてたから」


そしてそれを聞かされる飼い主さんたちは、最初は倉持に怒りをぶつけますが、次第に南極での話に耳を傾け、心を落ち着けていきます。

ドラマではほとんどリキの飼い主さんしか描かれていませんし、実際はドラマのように簡単ではなかったと思いますが、犬を失った飼い主さんにとっても、何もわからないまま犬を南極に捨てられたと思い恨みを募らせるより、立派に生きていたんだと伝えられたことによって大きな心の安らぎとなったことでしょう。


ドラマを観ていて印象に残ったセリフ。
芦田愛菜ちゃん演じる遥香ちゃんのセリフです。
「リキ、南極行って楽しかったかなぁ 楽しかったらいいんだけどなぁ(´;ω;`)」

子供の純粋な気持ちに思わず涙です(ノД`。)
大人は南極の過酷さをわかってますから、楽しいことより辛く厳しい生活を想像してしまいます。
でもそのセリフを聞いて、うんうん、きっとリキいっぱい走ったり働いたりして楽しかったよ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
って思いました。

芦田愛菜ちゃん上手すぎです。

それともう一つ、倉持のセリフ。

教授の娘「倉持さんにとって、リキってなんだったんですか」
倉持「仲間です。南極で命を預け合った、かけがえのない仲間です」

この言葉から、倉持のそのかけがえのない仲間を置き去りにしなければならなかった無念さと、その言葉をもらった飼い主さんのほっとした気持ち、両方が伝わってきました。





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